「試合になるとパスが外へ抜けてしまう…」
「どうしてもボールにカーブ回転がかかってしまう。どうすればいい?」
先日、とある相談チャットでこのようなドッジボーラーのお悩みを見かけました。
結論からお伝えします。安心してください、これは「意識1つ」で直すことが可能です。
実はこれ、今から30年以上前に私自身が全く同じように陥った現象であり、同時に「小学生ドッジボーラーあるある」の典型的な悩みでもあります。
わざわざ相談チャットに書き込むほど熱心なあなた(あるいは、お子さんを支える保護者の方)であれば、きっとこの記事の内容を継続して実践し、壁を乗り越えられるはずです。今回は、その具体的な原因と解決策、そしてさらに球威を上げるためのトレーニング方法を技術的にお話しします。
※なお、本記事は大前提として、別記事で解説している「外力を意識した体の使い方」を頭に入れた上でお読みいただくと、より理解が深まります。
1. なぜ抜ける?カーブ回転がかかる「抜け球」の正体
非力な小学生や、肩・腕周りの筋肉が硬い選手が陥りやすいのが、この「カーブ回転がかかって外に逃げる抜け球」です。
こうした悩みを抱える選手の多くは、ドッジボールより「小さくて軽いボール(野球ボールなど)」を持たせると、普通に良い球を投げられることが少なくありません。
つまり、抜け球の正体は「ドッジボールという大きくて重いボールに対して、正しくホールド(握り込み)ができていないこと」にあります。
正しくホールドできないまま投げようとするため、リリース(手離れ)よりも前に球が落ちそうになります。それを防ごうとする瞬間に手の甲が内側に捻り、指先が上を向いた状態でボールを押し出すような形になり、結果としてシュート・カーブ回転がかかってしまうのです。
2. 解決方法はシンプル:「相手の頭を上から叩くイメージ」で投げる
この内旋運動のミスを解消するための解決方法は、至ってシンプルです。
「投げたい相手の頭を、その場から『上から下へ叩く』イメージ」で腕を振る。
これだけを意識してみてください。
正しくボールに力が伝わると、投げ終わったあとの手の形は「手の甲が相手(正面)に見え、指先はしっかりと地面(下)を向いている状態」になります。
「練習ではできるのに、試合で抜ける」という場合
もし「普段の練習ではちゃんと投げられるのに、試合になると抜ける」という場合は、投げ急ぐあまり遠心力を味方に付けられず、「抜ける恐怖心」から手先だけで投げている可能性があります。
その場合の根本的な解決策は、手首の力ではなく「握力(指先の力)」を鍛えることです。
3. 指先と前腕を爆発的に進化させる「ペットボトルトレーニング」
「手首の力を鍛える」のは、実はその次の段階です。まずはボールをギリギリまでコントロールするための指先の引っかかり(握力)を作りましょう。
ここで、自宅で今すぐできる「指先と前腕を恐ろしいレベルで鍛えるトレーニング」を紹介します。
【ペットボトル・フィンガーホールドのやり方】
- 500ml(またはそれ以上)のペットボトルに水を満タンに入れ、キャップをしっかり閉める。
- ペットボトルを逆さまに持つ。
- 手のひらをつけず、「指先だけ」でボトルの底や側面を支えるように持つ。
- 指先で「ギュッと握る ⇄ 緩める」の動作を、前腕がパンパンになって動かせなくなるまで繰り返す。
これだけで、ボールを最後まで押し込むために必要な前腕の筋肉と指先の感覚が劇的に鍛えられます。ここで手首の連動性も同時に高まっていくため、将来的な「強いアタック」や「鋭いパス」の習得へ向けて、さらなる飛躍につながることは揺るぎない事実です。
まとめ:悩みを乗り越えようとする君へ
今回は、相談チャットで見かけたお悩みをベースに、即効性のある意識改革とトレーニングをお伝えしました。
もし、「投球フォームの中で具体的にどこを意識すべきか」「ステップの踏み方」など、さらに深い内容に需要があれば、このブログを見つけてくださった方からのリクエストにお答えして、またのんびりと書きたいと思います。
今、パスの軌道に悩んでいる君へ。
「悩み、考え、どうすればいいか相談できる」という君の行動力と言語化能力があれば、この壁は絶対に乗り越えられます。
まずは今日の練習から、投げる瞬間の「意識」を変えてみてください。そこからは継続あるのみです。君が良いパス、良いアタックを投げられるようになることを心から応援しています!

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